リウマチの治療について

まず初めに、関節リウマチの原因自体が不明なので、リウマチの原因をとりのぞいて完治させる根治療法は、今のところ期待できません。病院での治療方法としては、原因を取り除く治療ではなく、関節の痛みを抑えたりリウマチ活動性や関節の炎症を抑える、関節の変形を予防して動かせる範囲を保つという日常の生活に支障をきたさないようにすることが、おもな治療となってきます。


薬物療法について

◆ 非ステロイド性抗炎症薬(消炎鎮痛薬)

病気自体の進行や、骨・関節の破壊を抑えることはできませんが、鎮痛の効き目が早く出ることから、関節リウマチの治療では一番最初に使われる薬です。この薬の作用としては、炎症を引き起こす物質(プロスタグランジン)の生産を押さえて、関節の痛みや腫れを和らげる効果を持っています。

飲み薬の場合には、炎症を抑える効果の他に胃潰瘍が起こりやすくなったり、腎臓の働きを低下させるなどの種々の副作用がある場合もあります。その他の医薬品として、関節などに貼る湿布タイプのものは皮膚をとおして直接炎症部位に浸透していくことから副作用が出にくいと言われています。


◆ 副腎皮質ステロイド薬(ステロイド)

この薬の特徴としては、関節の腫れなどで長い期間動けないほど進行していても、薬の服用によって起き上がることができるほどの強い効果が期待できます。また、全身性エリテマトーデスなどの膠原病の治療においてはこの薬なしでは治療できないので、ステロイドが多量に使用されます。ただ、高い効果があるかわりに強い副作用の一面も持っています。このようなステロイドを使用する場合には、その副作用を抑える薬も一緒に服用することが多いです。


◆ 抗リウマチ薬や免疫抑制薬

抗リウマチ薬とは、関節リウマチの免疫異常を改善させて関節リウマチの炎症を抑える事を目的とする薬剤の総称で、活動性の高いリウマチの治療には不可欠の薬でもあります。また、リウマチの進行を阻止する可能性があることも特徴です。しかし、効果が現れるまでに時間を要することから、遅効性抗リウマチ薬とも呼ばれています。


手術療法について

リウマチの手術は大きく分けて4種類あり、人工関節置換術・関節固定術・滑膜切除術・関節形成術などがあります。

◆ 人工関節置換術

リウマチが進行して関節が重度に破壊されてしまった場合には、この人工関節置換術が選択されます。人工関節が選択される関節としては、膝関節と股関節が多かったのですが、最近では人工関節も発展しており、肩や肘・指・股・膝・足・足趾なども選択されるようになって来ました。


◆ 関節固定術

これは関節を固定することで、痛みを取り除くことを目的とした治療です。関節を固定してしまうので、可動性を犠牲にしてしまいますが、高い鎮痛効果を得ることが出来ます。主な実施箇所としては、頚椎・手関節・足関節・手指や足の母趾などです。


◆ 滑膜切除術

これは腫れて炎症を起こしている滑膜を、関節から取り除く治療です。術後の感染症が重度な状態となることが少なく、時間がたって悪化した場合でも、その多くは再手術が可能であることが利点としてあげられます。また、場合によっては人工関節など他の術式への変更も可能です。ただ、関節の破壊が進んでしまっている場合には、この治療はできません。


◆ 関節形成術

関節の形状が残っている初期の状態の場合に、関節の一部を削ったりなどして関節の形を整え、機能や整容を回復させることを目的とした治療です。おもに足趾・手首・肘・指などで行われます。


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