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Sacroiliac joint pain: Causes, symptoms, and exercises that help

ハーバード・ヘルスの解説によれば、仙腸関節(せんちょうかんせつ)という背骨と骨盤の継ぎ目が、腰痛と間違われやすい炎症の原因になるケースがあるそうです。「朝、顔を洗うときに腰の片方がつっぱる感じがする」「長い時間立っていると、お尻の横のほうがズーンと重くなる」——外来では、こんな訴えをとてもよく耳にします。腰痛だと思って湿布やストレッチを続けているのに、どこかしっくりこない。実はその痛み、腰椎(よう…

Sacroiliac joint pain: Causes, symptoms, and exercises that help

ハーバード・ヘルスの解説によれば、仙腸関節(せんちょうかんせつ)という背骨と骨盤の継ぎ目が、腰痛と間違われやすい炎症の原因になるケースがあるそうです。「朝、顔を洗うときに腰の片方がつっぱる感じがする」「長い時間立っていると、お尻の横のほうがズーンと重くなる」——外来では、こんな訴えをとてもよく耳にします。腰痛だと思って湿布やストレッチを続けているのに、どこかしっくりこない。実はその痛み、腰椎(ようつい)そのものではなく、この仙腸関節から来ているかもしれません。

仙腸関節とは? 痛みが現れる三つのきっかけ

仙腸関節は、左右に二か所ある比較的小さな関節で、三角形の骨である仙骨(せんこつ)と骨盤の上部・腸骨(ちょうこつ)を結んでいます。強い靭帯(じんたい)が骨どうしをがっちりとつないでいるため、通常はほとんど動きません。そのぶん安定性を担う大切な関節ですが、だからこそ「想定以上に動いた」ときに痛みが出やすいのです。

ハーバード・ヘルスの解説では、仙腸関節の炎症がはじまるきっかけを大きく三つに整理しています。

ひとつ目は、外傷や動作によるもの。重い物を持ち上げる、急に体をひねる、転倒するといった場面で、関節が必要以上に動いて炎症が起こります。日々の動作が原因になることも多いので、「いつもの動き」の積み重ねを疑う必要がありますね。例えば、買い物帰りにかばんを片手で持ち続ける、床のものを拾うときに急いで手を伸ばす——そんな日常の何気ない場面が引き金になることもあります。

ふたつ目は、妊娠・出産に伴うケースです。女性ホルモンによって靭帯が柔らかくなり、赤ちゃんが産道を通れるように骨盤が広がります。出産後、靭帯が十分に元に戻らないと、関節が緩んだまま痛み続けることがあるそうです。また、もともと靭帯がゆるみやすい体質として、エーラス・ダンロス症候群のような疾患も挙げられています。産後の腰痛が長引いている方は、ぜひ一度この関節を疑ってみてください。子育て中の抱っこや中腰姿勢が続くと、ますます負担が積み重なりますよね。

三つ目は、関節そのものの変化。加齢で軟骨がすり減り、変形性関節症につながるケースです。ただ、ボストンにあるマサチューセッツ総合病院の脊椎外科、クリストファー・ボノ医師は「軟骨のすり減りと痛みの有無は必ずしも一致しない」と話しており、画像所見だけで判断するのは早計だと注意を促しています。さらにまれではありますが、関節リウマチに近い自己免疫疾患である強直性脊椎炎(きょうちょくせきついえん)や、細菌感染が引き金になる仙腸関節炎もあるため、安易な自己判断は禁物です。慢性の腰痛に朝の強ばりや眼の炎症が伴うときは、専門医に早めに相談するのも手ですね。

痛みはここに現れる —— 仙腸関節痛ならではの特徴

仙腸関節痛は、ちょうど腰の中央が痛む「いわゆる腰痛」とは少し違う出方をします。ハーバード・ヘルスの解説では、痛みは「腰の中央と上部の臀部の間」、どちらか片側に寄って現れることが多いと紹介されています。さらに股関節や脚のほうまで放散することがあり、その場合は椎間板ヘルニアや坐骨神経痛と間違われやすいのが厄介ですよね。

セルフチェックのヒントになるのが「フラミンゴ・テスト」。片足に体重を乗せ、反対側の膝を軽く持ち上げます。左右で痛みの出方が違う、片足で立ち続けられないといった反応があれば、仙腸関節が疑われるサインです。料理中に片足重心になっている瞬間や、歯磨きのときに片足でバランスを取る場面などで、ふと試してみると気づきやすいかもしれません。

また、炎症主体の仙腸関節炎では「朝が一番つらく、体を動かしているうちに楽になる」という日内変動が典型とされます。これは、動かさないと関節内の循環が滞り、動かすほど血流が改善するためです。単なる筋肉疲労と区別するうえで、ぜひ覚えておきたいパターンですね。逆に、一日中ずっと痛い、姿勢を変えても痛みが移動しないといった場合は、別の原因を考える必要があります。

自宅でできる運動と、専門家に任せたい場面

治療の基本は、まず理学療法士による関節の動きの評価から始まります。「動きすぎ(過可動)」なのか「動きなさすぎ(低可動)」なのかを見極めてから、その人に合った処方が組み立てられます。ご自身の関節がどちらのタイプかは、専門家に触れてみないとわからないことが多いのが正直なところです。

動きすぎが背景にあるケースでは、太ももの裏(ハムストリングス)や前側(大腿四頭筋)のストレッチ、仰向けで両膝を胸に引き寄せる動きが推奨されています。さらに、お尻を持ち上げるブリッジや、四つ這いで対側の手足を伸ばすバードドッグなど、体幹を安定させる訓練が組み合わされます。これらは特別な器具が要らず、寝室の床で気軽にはじめられるのが嬉しいところですよね。

動きが硬いケースでは、関節を少しずつ動かすモビライゼーションと呼ばれる手技や、股関節周りのストレッチが主になります。いずれにせよ「自分のタイプに合っていない運動を続けると逆効果」になりかねませんので、最初の数回は専門家の下でフォームを確認するのがおすすめです。

朝の強ばりが強い日は、無理に動かそうとしなくて大丈夫。日中の活動の中で少しずつ、たとえば洗濯物を干す前にブリッジを数回、食後にハムストリングスのストレッチ、というように「いつもの家事のついで」に取り入れるのが長続きのコツです。階段を一段ずつゆっくり昇り降りするだけでも、仙腸関節周囲の安定性は鍛えられますよ。大切なのは完璧にやることではなく、痛みと相談しながら少しずつ続けることです。

痛みが落ち着いてきたら、今度は再発予防がポイントになります。ブリッジやバードドッグを週に数回続けるだけでも、仙腸関節周囲の筋力を保ちやすくなります。調子が良い日こそ丁寧に取り組む——これが、慢性化を防ぐコツですね。

ただし、痛みが強い・夜安静にしていても痛い・発熱を伴う・足のしびれや筋力低下がある、こうしたサインがあれば、家庭での運動よりも先に整形外科で画像検査を含めた相談をしてほしいですね。仙腸関節と腰椎の問題は混同しやすく、正しい評価があってこそ運動療法も生きてきます。

小さな一歩は、まず「明日、片足立ちで左右差を確かめてみる」ことから。膝や腰の痛みは、原因の見極めが改善の近道です。焦らず、ご自身の体と対話しながら始めてみてくださいね。

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